輸入元国紹介 / ウクライナ

面積: 603,700 km2 (日本の約1.6倍)
人口: 45,430,000人
言語: ウクライナ語
首都: キエフ
主教:90%以上がキリスト教徒
海: 黒海、アゾフ海
山:クリミア山脈、カルパティア山脈
気候:温暖な大陸性気候、クリミアは地中海性気候
成立:8世紀にキエフ・ルーシーの成立

ウクライナは東ヨーロッパの国です。南に黒海を臨み、国土は日本の約1.6倍です。公用語はウクライナ語ですが、ロシア語も多く使われています。近年ではIT産業が急成長しており、ヨーロッパのIT業界の中心地となっています。また、穀物の生産量が多く、特にトウモロコシの生産量は右肩上がりです。

ウクライナ人の約90%以上がキリスト教徒で、その大多数は正教徒です。そのため、国内には首都キエフにあるソフィア大聖堂やアンドレイ教会など数多くの教会が存在します。



気候や地形

ウクライナは気候が厳しく、夏は暑く冬は寒いのが特徴です。西部の山岳地帯は湿潤で降水量も多いですが、中心部や南部は乾燥したステップ気候です。南部の夏は乾燥し、気温は25度程度です。日本の夏と違い湿気がない分過ごしやすいでしょう。ウクライナの冬は非常に寒く、1月2月は最高気温が氷点下になります。観光には季節の変わり目がおすすめです。4月~10月、5月~6月、9月~10月が観光のベストシーズンでしょう。

ウクライナの国土の半分は平野です。中央部と南部は肥沃な黒土の平野で、小麦などの耕作に適しています。北部にはポレーシエ湿地、東部にはドネツク丘陵、西部にはカルパチア山脈が広がります。黒海に注ぐドニエプル河はヨーロッパ第三の大河です。ドニエプル河の水は、生活用水や水力発電など幅広く活用されています。



観光スポット

ソフィア大聖堂はキエフ最古の教会です。11世紀にヤロスラフ1世によって建てられました。真っ白な壁とエメラルドグリーンの屋根が荘厳で、洗練された雰囲気を漂わせています。天井や柱に描かれた数々のイコン(聖像)も見どころです。

ウクライナ北西部のクレヴァニと言う町に、木々がアーチ状に生い茂る緑のトンネルがあります。このトンネルは「恋のトンネル」と呼ばれ、恋愛成就のご利益があると観光客の人気を集めています。恋人同士で手をつなぎトンネルを歩くと、願いが叶うというジンクスがあるそうです。

カルパティア山脈(またはカルパチア山脈)は、中央ヨーロッパ・東ヨーロッパの山脈である。



文化と芸術

伝統的なウクライナの民族衣装は古代の文化, 習慣, 生活, 仕事の方法で表現します。この全てが鮮やかに保存され、世代から世代へと伝達されます。

ウクライナの特産品プィーサンカは、ろうけつ染めで装飾された卵です。卵にはカラフルで繊細な模様が描かれ、11世紀以降キリスト教の復活祭に用いられるイースターエッグになりました。

ウクライナの伝統的な装飾画・ペトリキフカは、ユネスコの無形文化財に登録されました。動植物を詳細に観察し色鮮やかに描かれています。ペトリキフカがデザインされた小物もお土産として人気です。

また、ウクライナ人はオペラ・バレエ・コンサートなど芸術への関心が高く、国内では比較的安い料金で芸術鑑賞ができます。キエフ市の国立オペラ劇場をはじめ、主要な都市には立派な劇場や芸術クラブ等が存在します。ウクライナの代表的な芸術家と言えば、「死せる魂」「外套」の作者である小説家のニコライ・ゴーゴリではないでしょうか。



料理

ウクライナ料理には野菜や肉が多く使われ、味付けは若干濃いです。煮込んだり、焼いたり熱を加えた料理が主です。代表的なウクライナ料理と言えば、ボルシチが有名でしょう。

  • 魅惑的な深紅色 / 世界3大スープ / ウクライナ発祥の料理
  • ウクライナでは14世紀からボルシチは食べられています。
  • 「ボル」はウクライナ語「ブリャーク」(=テーブルビート(ビーツ))、
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  • 「シチ」は、キャベツスープの事です。
  • ウクライナの家庭ではお味噌汁感覚で食べられる国民食です。



肉料理の種類は豊富で、水餃子に似たひき肉が入ったヴァレーニキや、バターとハーブが香る鶏肉のカツレツが有名です。ヴァレーニキには、肉だけでなくキャベツや甘く煮たリンゴを入れることもあります。

副菜はビーツやじゃがいもやキノコを使ったもの多いです。キノコとジャガイモのシンプルな炒めものや、ビーツのサラダなどがあります。